
Jean-Honoré Fragonard · CC0
子供部屋への訪問
作品情報
ストーリー
1770年ごろ、フランスの趣味はフラゴナールが名を上げた白粉くさい戯れの恋から、より温かなもの、家庭の情愛と素朴な家庭の徳を描く場面へと移りつつあった。文人ルソーが流行らせた気分である。ここではフラゴナールがその路線を試している。両親が揺りかごの上に身をかがめて愛おしげに黙って見入り、上の子どもたちが新生児をのぞこうと寄り集まり、そばには女中が控え、開いた戸口と窓から光が眠る赤子に落ちる。これほど小さな絵のために、彼は珍しいことをした。まず大きな油彩の下絵を仕上げたのだ。ふつう大規模な注文にしか用いない準備である。この絵は1946年、廉価連鎖店の大立者サミュエル・クレスの収集品とともにワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートに収められた。




