
七人の自由学芸に紹介されている青年
作品情報
ストーリー
15世紀末、メディチ家と姻戚関係にあったフィレンツェの銀行家トルナブオーニ家は、市の郊外に田園の別荘を持っていた。ボッティチェリはその上階の一室に、このフレスコ画を描いた。赤い帽子の若者が手を引かれ、草地に座る女性たちの輪へと導かれていく。彼女たちは自由七科、つまり文法や論理学から天文学、音楽にいたる、古くからの学校の教程を擬人化した姿である。若者を導く女性が誰かについては意見が分かれ、ルーヴル美術館は疑問符付きでヴィーナスとし、文法の擬人像とみる研究者もいる。若者自身も、1486年に結婚したロレンツォ・トルナブオーニとする説が有力だが、異論がある。画面下部のむき出しの漆喰は絵が剥落した跡で、同じ部屋にあった第三の場面は壁に残されたまま現存しない。




