
Diego Velázquez, Adoration of the Magi, 1619. Wikimedia Commons. · PD
東方三博士の礼拝
作品情報
ストーリー
1619年、ディエゴ・ベラスケスはまだ20歳で、セビーリャで修業を終えたばかりの若い画家だった。宮廷に召し出され、スペイン王の肖像画家となるのは、その数年後のことになる。この《東方三博士の礼拝》で、彼は聖なる場面に自分の身近な人々の顔を借りている。聖母マリアは妻のフアナ、その腕に抱かれた幼子キリストは、生まれたばかりの娘フランシスカだとされる。ひざまずく博士のうち、白い髭の老人は、彼の師であり義父でもあった画家パチェーコの顔だ。強い光と深い影で人物を刻む描き方は、当時セビーリャに伝わっていたカラヴァッジョ風の写実に通じている。絵はもともと、市内のイエズス会の修練院のために描かれたものだった。




