
Jean-Léon Gérôme · PD
湯浴みの後
作品情報
ストーリー
ジェロームはこうした場面で名を成した。トルコ式の浴場で身体を拭う女性を、静かな私的なひとときとして描いている。彼は1850年代から近東を旅し、ナイルをさかのぼり、カイロを歩いて、本物のタイルや大理石、打ち出しの真鍮を画家の目で覚えて帰った。舞台はいかにも東方風だが、実際に組み立てたのはパリのアトリエで、裸体のほうは現地で見たものではなく古典的な比率に従っている。この、記録のように正確な建築と、想像で置かれた人物という取り合わせこそ、当時のフランスの買い手が求めたものだった。ジェロームは彫刻家でもあり、エコール・デ・ボザールで大きな影響力をもつ教師として、それを何十年も供給し続けた。




