
Caspar David Friedrich · PD
嵐の後
作品情報
ストーリー
灰色の雲が裂け、そこから日の光が差し込んでいる。遠くの海上にはまだ雨が残り、岸近くの岩には一艘の帆船が乗り上げている。裂けたマストは斜めに立ったまま、ほどけた索具が風にあおられ、赤褐色の帆は波間に沈みかけている。1816年、イギリスの気象学者ルーク・ハワードによる雲の分類に熱中していたゲーテは、その体系に沿って空を描くようフリードリヒに勧めた。しかし画家は断った。軽やかで自由な雲を型にはめたくなかったのである。別人の筆跡による古い書き込みには、翌1817年にドレスデンで描かれたと記され、研究者もこの年代を認めている。縦22センチ、横31センチほどの小品で、手前の岩はバルト海のリューゲン島で描いた素描にもとづくと考えられている。




