
Hieronymus Bosch, An Allegory of Intemperance, 1500. Wikimedia Commons. · PD
不節制の寓意
作品情報
ストーリー
これはもともと一枚の大きな板絵の断片で、いつの時代にか切り離され、いまはばらばらになった場面の一つとして伝わっている。1500年前後、ネーデルラントの町スヘルトーヘンボスで、ボスは人間の悪徳を寓意で描き続けていた。ここに見えるのは「不節制」、つまり食と酒におぼれる罪で、水の上に浮かぶ樽にまたがった太った男や、天幕の下で騒ぐ人々が、当時の説教が戒めた大食の姿をそのまま形にしている。断片ゆえに物語の全体は失われ、残るのは人々の滑稽で少し不気味な身ぶりだけだ。




