
Peter Paul Rubens · PD
フランス王妃アンヌ・ドートリッシュ
作品情報
ストーリー
アンヌはスペインの王女、フェリペ3世の長女として生まれ、14歳でフランスへ渡った。1615年の王女交換で、彼女はルイ13世に嫁ぎ、弟の後のフェリペ4世はフランスの王女を迎えたのである。ルーベンスがこの肖像を描いたのは1622年ごろのパリで、王の母マリー・ド・メディシスのためにリュクサンブール宮の連作を手がけに通っていた時期にあたる。現役の王妃として、宮廷風の室内に、夫の家系の紋章である百合を織り出した青い布を背にして立つ。ところがこの絵は、フランスの注文主のもとへ渡ることがなかった。1640年にルーベンスが死ぬまで彼自身の手元にあり、まもなくブリュッセルで、スペイン領ネーデルラント総督だった枢機卿王子フェルナンド、つまり描かれた王妃の弟の所有として姿を現す。彼はそれをマドリードの国王、これも彼女の弟のもとへ送った。




