
Diego Velázquez · PD
ウルカヌスの鍛冶場のアポロン
作品情報
ストーリー
1630年、ベラスケスは初めてのイタリア旅行のさなかにローマでこの絵を描いた。古代彫刻や裸体の表現を学びとろうとしていた時期の一枚だ。場面は神話から採られている。鍛冶の神ウルカヌスの仕事場に、光をまとった若き神アポロンが現れ、ウルカヌスの妻ウェヌスが軍神マルスと通じていると告げる。金床の前で鉄を打っていた神と職人たちが、手を止め、驚きと怒りの入りまじった顔でいっせいに振り返る。神々の話でありながら、汗ばんだ半裸の男たちや炉の道具は、そのままセビーリャの鍛冶場のように生々しい。金床の上の鉄は、打ち手が手を止めたいまも、赤く熱を帯びたままだ。




