
El Greco · PD
使徒聖シモン
作品情報
ストーリー
エル・グレコの工房は、キリストと十二使徒をひと組にした連作を繰り返し作っている。アポストラードと呼ばれる形式で、トレドのエル・グレコ美術館にある13点はその最後の組にあたり、画家が死ぬ1614年の直前まで手が入っていた。この聖シモンには、彼だと見分けるための目印がない。使徒像では殉教の道具である鋸を持たせるのが決まりだが、ここでは大きな本を開いて読み込んでいる。近年の技術調査によれば、この一枚は塗り重ねの途中で止まった状態で、同じ組のうち四点も同様だという。13点は一つのまとまりとして構想され、中央のキリストだけが正面から見る者を見返し、使徒たちは左右に六人ずつ顔を向けている。




