
Pierre-Auguste Renoir · PD
右腕を拭く水浴の女、大きな座った裸婦
作品情報
ストーリー
1912年、ルノワールは発作で歩けなくなった。71歳。すでに関節リウマチで手はこわばっており、彼は南仏カーニュの家レ・コレットで、車椅子のまま制作を続けていた。その年、友人たちはウィーンから専門医を呼び寄せている。伝えられるところでは、彼は介助を受けて一度は立ち上がったものの、歩くことに体力を使うより描くほうを選び、車椅子に戻ったという。
この浴女を描いたのが、その1912年である。輪郭をはっきり引かず、淡い色を重ねていく晩年のやり方で、サンパウロ美術館はそこにルーベンスやティツィアーノの豊かな肉づきの記憶を見ている。
絵がブラジルへ渡ったのは1948年、開館まもない美術館のために、サンパウロの実業家たちが出し合った寄付によるものだった。




