
Pierre-Auguste Renoir · PD
右脚を拭く水浴の女
作品情報
ストーリー
1910年ごろ、ルノワールは南仏のカーニュで、前の年に描いた《傷ついた浴女》を出発点に、裸婦の連作を手がけました。この絵もそのひとつです。白い布で片脚を拭く若い女性の体が、画面をほとんど埋めつくしています。画面からはみ出しそうなほど大きく人物を描くのを、ルノワール自身が好んだと伝えられています。イタリアの美術史家エットーレ・カメザスカは、このポーズの源をローマのカピトリーノ美術館にある古代のブロンズ像《棘を抜く少年》に見ています。肌はわずかなピンクと白だけで組み立てられ、影の一部は削り取られて、光の当たるところに明るい下地がのぞいています。1952年、サンパウロ美術館が市のジョッキークラブなど複数の寄贈者の資金でこの作品を迎えました。




