
Nicolas Poussin · PD
日の出を求める盲目のオリオン
作品情報
ストーリー
プッサンがこの絵を描いたのは1658年、ローマでの晩年に近く、手の震えが仕事を妨げ始めていた頃である。主題は奇妙で、描かれることも少ない。ギリシア神話の巨人の狩人オリオンは目を潰され、神託は、東へ歩いて昇る太陽を迎えれば視力は戻ると告げる。そこで彼は巨人となって大地を大股に歩き、肩の上には道を導く小さな案内役がちょこんと乗り、鍛冶の神ヘパイストスが下から見守っている。プッサンはこの物語を、2世紀の風刺作家ルキアノスから取った。空を見上げれば、物語のすべてが回り出すのが見える。嵐がほどけて雲となり、やがて彼を癒す陽の光へと道を開いてゆく。




