
Edward Hopper · PD
ケープコッドの夕べ
作品情報
ストーリー
この絵は、あやうく「ホイップアーウィル」という題になるところでした。北米で夕暮れに鳴くヨタカの仲間の名前です。ホッパーの作品を一点ずつ記録していた妻ジョーのノートに、そう書かれています。ホッパー自身は、犬はたぶんその鳥か、何か夕方の物音に耳を澄ましているのだと話していました。
そのコリーにも逸話があります。1939年の夏、ケープコッドのサウス・トルーロのアトリエで制作していたホッパーは、町でコリーを見つけられず、図書館まで百科事典を調べに行きました。ところが夫妻が戻って車を停めると、すぐ前の車からちょうどコリーが降りてきたのです。ジョーが犬を押さえ、そのあいだにホッパーが素描しました。風景も実在の一か所ではありません。玄関の扉は約30キロ離れたオーリンズの家から、ニセアカシアの林は近所の木々から借り、背の高い枯れ草は夏の終わりにアトリエの窓から見えたものです。キャンバスは7月30日に仕上がりました。



