
Paul Delaroche · PD
クロムウェルの兵士に侮辱されるチャールズ1世
作品情報
ストーリー
1830年代のパリの人々にとって、ドラローシュはイギリス史の名うての語り手であり、没落した王たちのもとへ幾度も立ち返った。この画布を彼は1837年のサロンに出品した。囚われの英国王チャールズ1世が、1649年の処刑を目前にクロムウェルの兵士たちに辱められている。一人はパイプの煙を顔に吹きかけ、ほかの者はあざける。ドラローシュはこの場面を「キリストの嘲弄」になぞらえて構え、嘲りのただ中に静かな王を据えた。この絵は長らく失われたものとされていた。1941年、それを収めたロンドンの邸宅のそばにドイツ軍の爆弾が落ちたのである。2009年、絵は巻かれた状態でスコットランドから再び現れ、状態も良く、いまはロンドンのナショナル・ギャラリーにある。




