
聖ペテロに鍵を授けるキリスト
作品情報
ストーリー
「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける」。マタイによる福音書でキリストがペテロに告げるこの言葉は、歴代の教皇が自らの権威の拠りどころとしたものです。1620年頃、フランチェスコ・マルコリーニが、アドリア海沿岸の町ファーノにあるサン・ピエトロ・イン・ヴァッレ聖堂の主祭壇のために、この絵を注文しました。ペテロに捧げられた聖堂で、ファーノは当時、教皇領に属していました。絵は1626年に据えられています。レーニは場面を石の段の上に置き、金色の外套をまとった老いた使徒がひざまずいて鍵を受け取り、他の弟子たちはキリストの後ろにひしめいています。1797年、フランス共和国の委員たちがこの絵を祭壇から外してパリへ運び、1815年に多くの美術品が返還されたときもルーヴルに残りました。ファーノに戻ったのは一度だけ、2013年夏の展覧会のときです。




