
眠る使徒たちとオリーブ山のキリスト
作品情報
ストーリー
福音書によれば、死を前にした夜、イエスはペトロ、ヤコブ、ヨハネの三人をゲツセマネの園に連れていき、自分が祈るあいだ目を覚ましているよう頼んだ。ところが戻るたびに、弟子たちは眠り込んでいた。この絵でも三人は手前で横になっている。その奥でキリストがひざまずき、天使が杯を差し出す。「この杯を取りのけてください」という祈りを、画家たちはこうして目に見える形にした。園の向こうには城壁に囲まれた町エルサレムがそびえる。
ルーヴルはこの板絵をベルナールト・ファン・オルレーの作として登録すると同時に、その派の作としても挙げ、制作年代も16世紀とするにとどめている。多忙なブリュッセルの工房で誰がどこを描いたのかは、未解決のままだ。美術館に入った経緯も珍しい。1976年、ピエール・デランド夫人はこの絵をルーヴルに寄贈したが、生涯の用益権を自分に留保した。絵は1987年に夫人が亡くなるまで彼女のもとにあり、翌年ようやく収蔵された。


