
パヴィアの戦い:国王フランソワ1世の捕縛
作品情報
ストーリー
1525年2月24日、北イタリアのパヴィアで、皇帝カール5世の軍がフランス軍を破り、国王フランソワ1世を捕虜にしました。ブリュッセルで羊毛と絹に金糸と銀糸を交えて織られた七枚の連作のうち、この一枚が描くのはその捕縛の場面です。中央のやや左で、金の百合紋を散らした濃紺の馬衣の馬が倒れ込み、鎧姿の男たちが羽根飾りの兜をかぶった騎手を支えています。馬具や剣の鞘には指揮官たちの名前が金糸で織り込まれ、見る人が一人ひとりを見分けられるようになっています。1549年、フェリペ王子の随員としてネーデルラントのバンシュでこの連作を見たスペイン人ヴィセンテ・アルバレスは、そこに気づきました。隊長たちはみな名前入りなのにスペイン人だけが見当たらない、きっとあの日は眠っていたのだろう、と彼は書き残しています。



