民衆に示されるキリスト

民衆に示されるキリスト


作品情報

技法
板に油彩
寸法
160 × 120 cm

ストーリー

主題はエッケ・ホモ、ヨハネ福音書19章5節で、茨の冠をかぶせられたキリストをピラトが民衆に示し、「この人を見よ」と言う場面である。

構図が面白い。視点は高く、斜めに取られていて、そのためバルコニーのピラトが全体を見下ろす位置に来る。そして見る者は通りに降ろされ、前景に立つ三人の人物の背後に置かれる。一人は群衆に向かって煽り立て、一人はこちらに背を向けて、キリストの処罰を求める人々を眺めている。三人目はこちらを振り返り、どう思うかと尋ねているかのようだ。

額縁にはエレミヤの哀歌の一節が金文字で一周している。聖週間に歌われた言葉で、道行く人よ、心して見よ、わが痛みに等しい痛みがあるかどうか、という意味になる。バルコニーの上方には慈愛の像が置かれ、双頭の鷲の旗が掲げられている。ローマ軍団の軍旗を思わせるものかもしれない。プラド美術館はこの板絵を1518年から1520年の間としている。

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