
Claude Monet · PD
菊
作品情報
ストーリー
1878年12月、この菊の絵はひとりの医師の家へ渡った。買い手はポール・ガシェ。パリで診療をしながら、パリの北のオーヴェール=シュル=オワーズに家をもち、余暇には自分でも絵筆をとり、親しい画家たちの作品を集めていた人物である。ガシェはこのカンヴァスをモネから直接買い取った。それから12年後の1890年、同じ医師が、オーヴェールで最期の数週間を過ごすフィンセント・ファン・ゴッホを診ることになる。画面では、白や桃色、錆色の菊がぎっしりと束ねられ、赤く包まれた鉢からあふれ出している。淡い背景には、花の小枝がまばらに散っている。署名は左に、1878という年記は反対側の隅にある。絵は70年以上ガシェ家にとどまり、1951年、同じくポールという名の息子がフランス国家に寄贈した。




