
Paul Cézanne · PD
五人の水浴の女たち
作品情報
ストーリー
1880年代のセザンヌはパリの画壇から離れ、故郷エクス=アン=プロヴァンスにこもって、水浴の群像を何年も描き続けていました。一辺65センチのこの正方形の画面は、その長い連作のなかで最も遅く、最も描き込まれた一点と考えられています。五人の女性は、目の前にいたモデルではありません。地方都市で裸のモデルを画室に呼ぶことはできず、古い素描やルーヴル美術館で写した習作、それに記憶をたよりに、一人ずつ置いていきました。構図はまず紙の上で決められ、方眼を引いた下絵の格子を鉛筆でカンヴァスに写してから描き始めています。その鉛筆の線は画面にいまも残っていて、赤外線写真でも確認されました。




