
Paolo Veronese · PD
スミルナの征服
作品情報
ストーリー
ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿、大評議会の間の天井を見上げると、金色の枠の中にこの八角形の画面があります。描かれているのは、ヴェネツィア艦隊を率い、のちに元首ドージェとなるピエトロ・モチェニーゴが、1472年にオスマン帝国の港町スミルナへの攻撃を指揮する場面です。ただし絵が描かれたのは、それから100年以上も後のことでした。1577年12月の火災で大評議会の間は焼け、そこにあった絵もすべて失われました。新しい天井は共和国の勝利を連ねる構成とされ、ヴェロネーゼは中央の大きな楕円画「ヴェネツィアの勝利」と、この作品を含む二つの八角形の画面を任されます。その数年前の1573年、ヴェネツィアはスルタンと単独で講和を結び、キプロスを手放していました。画面の右では、モチェニーゴが自らの旗の下に立ち、そばには両手を縛られた半裸の捕虜がいます。兵士たちは、丘の上の城壁に囲まれた町へ大砲を引いていきます。




