
Caspar David Friedrich · PD
山上の十字架
作品情報
ストーリー
1814年10月18日、ライプツィヒの戦いから一周年のその日、シュトルベルク=ヴェルニゲローデ伯アントンは、ナポレオンとの戦いで倒れた戦友を悼み、ハルツ山地の花崗岩の岩山イルゼンシュタインの頂に鉄の十字架を建てました。フリードリヒのこの絵は「イルゼンシュタイン」という題でも知られています。1820年代初めに描かれた高さ一メートルを超える縦長の画面で、上端は祭壇画のようにアーチ形になっています。岩の上、もみの木々のあいだに十字架が立ち、その交差部には冠が掛けられています。これが茨の冠で、「茨の冠」もこの絵の別名のひとつです。フリードリヒの絵から自然の中の十字架がほとんど姿を消すのは1812年以降のことで、この作品はその後の数少ない例外です。




