
Fra Angelico · PD
祈る聖ドミニクスのいる磔刑
作品情報
ストーリー
これはもともと一枚の壁だった。1438年ごろ、フラ・アンジェリコはフィレンツェを見下ろす丘の町フィエーゾレにあるサン・ドメニコ修道院の食堂の壁に、これをフレスコで描いた。彼自身がドミニコ会の修道士として暮らした場所である。十字架のふもとには、自分たちの修道会の創設者である聖ドミニクスをひざまずかせ、修道士たちが食事のあいだその前で祈れるようにした。キリストは頭を胸に垂れ、その両脇で聖母とヨハネが暗く簡素な背景の前で嘆いている。ナポレオンの占領下でこのフレスコは壁からはがされてフランスへ運ばれ、帝政が倒れたあともイタリアへは戻らなかった。だからこの壁の一片は、いまルーヴルに絵画として掛かっている。




