
Hugo van der Goes · PD
聖母の死
作品情報
ストーリー
これはフーゴ・ファン・デル・グースが最後に描いた作品と考えられており、1482年に世を去る少し前、ブルッヘで仕上げられた。晩年の彼は苦しんでいた。ブリュッセル近郊の修道院に入ったのち、仲間の修道士たちが書き残すほどの深い憂鬱に沈み、精神の崩れをきたす。その張りつめた気配が、そのまま画面に押し寄せてくる。使徒たちが聖母の臨終の床を取り囲むが、そこに安らぎはない。やつれ、見開かれ、悲しみにゆがんだ顔は、一人ひとりが違う色合いの衝撃をたたえている。色は冷たく、空間は狭く、息苦しい。その上方に、両腕を広げたキリストが母の魂を迎えに現れる。それでも生者たちの目は、寝台に横たわる死にゆく女から離れない。




