
床に就くデズデモーナ
作品情報
ストーリー
シェイクスピア『オセロー』第4幕第3場、オセローが妻を手にかけるその夜の場面である。夕食のあと、オセローはデズデモーナに先に休むよう命じ、侍女を下がらせておけと言いつける。下がる前に、イアーゴーの妻エミリアが着替えを手伝う。デズデモーナは母に仕えていた侍女の話をする。恋人に気がふれて捨てられ、柳の古い歌を口ずさみながら死んでいった娘だ。その夜、デズデモーナの頭からはその歌が離れない。婚礼の夜のシーツはもう寝台に敷かせてあり、もし自分が先に死んだら、そのシーツで包んでほしいとエミリアに頼む。
シャセリオーは赤い衣のエミリアを女主人の背後に置き、ドレスの留め金を外させている。右には白い寝台が待ち、左ではランプがともる。この構図は1844年、この劇を題材にした連作版画の8枚目として、すでにエッチングにしていた。1849年、高さ42センチほどの板にあらためて油彩で描き、デズデモーナには裾まで届く白い衣を着せたままにした。




