
Jan Brueghel the Elder · PD
ディアナとアクタイオーン
作品情報
ストーリー
1600年ごろのアントウェルペンは、港を使えない港町だった。1585年にスペイン軍が町を奪い返したあと、オランダ側がスヘルデ川の航行を封じたため、この町を富ませていた交易は北のアムステルダムへ移っていった。残ったのは職人の腕である。画家たちは、遠くまで運んで売れる小さな贅沢品のほうへ向かった。この絵もその一つで、差し渡し36センチほどの銅板に描かれている。収集家が飾り棚にしまっておく類の絵だ。風景を受け持ったのがヤン・ブリューゲルで、水浴を見られたディアナと、牡鹿に変えられる直前のアクタイオンという人物のほうは、通常ヤコブ・デ・バッケルの手とされる。このアントウェルペンの画家については資料が乏しく、没年すら研究者のあいだで定まっていない。




