十字架の建立(右翼パネル)

Ophelia2 · PD

十字架の建立(右翼パネル)


作品情報

制作年
1610
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
460 × 150 cm

ストーリー

イタリアでの八年を終えてルーベンスがアントウェルペンに戻って二年ほどのころ、この注文が来た。オランダ側との十二年休戦は始まって一年ほどで、前の世紀の宗教戦争で聖像を剥ぎ取られた教会は、中身を整え直している最中だった。費用の大半を出したのは、香辛料商で聖ヴァルブルガ教会の教会委員だったコルネリス・ファン・デル・ヘーストである。右翼のこの画面が受け持つのは、物語のうち省かれがちな部分だ。キリストと並んで処刑された二人の罪人で、一人はすでに十字架に打ちつけられ、もう一人は兵士たちに押し出されている。その上では馬に乗ったローマの士官たちが指図している。階段を上がった高い祭壇に据えられ、下から見上げて読まれるように描かれた。聖ヴァルブルガ教会は19世紀初めに取り壊され、祭壇画はフランス軍にパリへ運ばれたのち1815年にアントウェルペンへ戻り、以後この聖母大聖堂にある。

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