
Paul Signac · PD
ラ・ロシェル港の入口
作品情報
ストーリー
ラ・ロシェルの港口を守る二つの塔は14世紀に建てられたもので、夜になると塔のあいだに鎖を渡し、港を閉じていた。片方が「鎖の塔」と呼ばれるのはそのためである。シニャックがこの眺めを描いたのは1921年、57歳のときで、当時はアンデパンダン展を主催する協会の会長を務めていた。絵は岸壁で仕上げられたわけではない。現場では水彩を描き、それをもとに方眼を引いた素描と原寸大の下絵をつくり、最後にアトリエで130×162センチのカンヴァスに移している。色は大きな筆触のまま並べて置かれ、数歩下がったところで水と空にまとまる。翌年の春、アンデパンダン展に出品された。




