
エレクテイオン
作品情報
ストーリー
1869年4月、フレデリック・エドウィン・チャーチは中近東をめぐる長い旅の終わり近くにアテネにいた。アクロポリスの上で、彼は紙に油彩で手早く描いた。これはその習作の一枚で、のちにカンヴァスに貼られた。美術館は制作を1869年か1870年としている。描かれた神殿は、パルテノンのすぐ北に建つエレクテイオンである。紀元前5世紀末、アテナやポセイドンをはじめ、この都市で最も古いいくつかの信仰のために建てられた。建物の右端には、石の乙女たちが柱の代わりに屋根を支える柱廊、いわゆるカリアティードの間が見分けられる。パルテノンの習作とは違い、この一枚が大きな完成作になることはなかった。絵はチャーチの手元に残り、娘イザベル・シャーロット、さらにその子孫へと1世紀以上受け継がれたのち、1997年にニューヨークの画商を通じて売られた。2008年、セオドアとバーバラのアルフォンド夫妻が、1978年から2007年までアメリカ絵画担当の学芸員を務めたキャロル・トロイエンをたたえて、ボストン美術館に寄贈した。




