
Bronzino · PD
ガルツィア・デ・メディチ
作品情報
ストーリー
この子は二、三歳である。ガルツィア・デ・メディチは1547年生まれ、コジモ一世とエレオノーラ・ディ・トレドの三男で、顔立ちの年齢から板絵は1550年ごろとされる。赤い絹に金をあしらい、襟と袖口には真珠の刺繍がある。表情はフィレンツェ宮廷の大人たちを描くときのブロンズィーノそのままで、幼さはほとんど残されていない。描かれているのがトスカーナの世継ぎだからである。手に握る飾りは、長くがらがらと呼ばれてきた。実際は邪視除けの護符で、角の上に坐すハルピュイアから宝石が下がっている。ナポリの女性は妊娠を守るためにこの種の護符を身に着けたので、母から、あるいはナポリ副王だった祖父から贈られたものかもしれない。もう一方の手には、開いたばかりの橙の花がある。ガルツィアは1562年、15歳で、マレンマの湿地で得たマラリアにより世を去った。




