
衛兵詰所
作品情報
ストーリー
この小さな板絵は1783年、ボルゲーゼ家の当主マルカントニオがローマで購入したもので、その後一世紀ほどフランドル派の作と考えられていました。1883年にドイツの美術史家ヴィルヘルム・フォン・ボーデがピーテル・コッデの作と見抜き、1887年の修復で署名が現れます。年記は「163」までしか読めず、最後の数字は失われています。1630年代のネーデルラントはまだスペインと戦争中で、駐屯地の兵士たちは次の出陣までの長い時間を持て余していました。アムステルダムの画家たちは、その姿を衛兵詰所の場面として描いて評判をとりました。縞模様の絹の胴衣を着た士官が部屋の奥を指さし、マスケット銃兵は銃を肩に担ぎ、床には磨かれた胸甲が放り出されています。こうした姿勢は、版画家ヤーコプ・デ・ヘインが1607年に出した教練書などの共通の手本に拠ることが多かったのです。


