
John Constable · PD
焚き火のあるハムステッド・ヒース
作品情報
ストーリー
焚き火を囲む人々は、どれも黒い絵具をひと筆置いただけの小さな点にすぎない。コンスタブルは荒野の広さと手つかずの野性を感じさせるため、こうした人物をあえてごく小さく描いた。場所はロンドン北西の高台、ハムステッド・ヒース。1820年代初めのこの一帯は、砂や砂利の採掘穴が点在し、ハリエニシダや柴が生い茂る荒れ地で、やぶを焼き払うこともあった。窪地の火から立ちのぼる青みがかった煙は、斜面をなぞるように尾根の家々のほうへ流れていく。右手の地平線には、逆光の中に一頭の牛と一人の男が立っている。画布の裏には古いラベルが貼られ、画家の孫娘エラの名が記されている。この絵はエラの手を経て一族のもとを離れた。




