
John Constable · PD
『ソルトボックス』と呼ばれる家のあるハムステッド・ヒース
作品情報
ストーリー
1819年、コンスタブルはロンドン北の丘ハムステッドに家を借りた。妻マライアの胸の具合が悪く、市内の煤けた空気を離れるためだった。43歳のこの年、彼はようやく王立美術院の準会員に選ばれている。丘の上で始めたのが、空だけを見上げて描く習作で、数年のうちに100点近くたまった。この絵が見せているのは、その丘の眺めである。手前の水はブランチ・ヒルの池、遠くに立つ四角い家は、地元の人が〈ソルト・ボックス〉、つまり塩入れと呼んだ小屋だった。小屋は1830年代に取り壊されて別の家に建て替えられ、池のほうも埋め立てられて、いまはどちらも残っていない。




