
Jan Brueghel the Elder · PD
港の風景と説教するキリスト
作品情報
ストーリー
この港の絵を手前の端から見ていくと、最初に出会うのは画中でいちばん貧しい人々です。彼らは焚き火を囲み、やせた魚を二匹焼いています。そのそばでは男たちが商談に熱中し、岸辺の市場は大にぎわいです。題名にある出来事が現れるのは、もっと奥の中景になってからで、群衆に囲まれて説教するキリストの姿は、美術館も記すとおり、よく目を凝らさなければ見つかりません。アルテ・ピナコテークはこの配置を、説教とその手前の世俗の営みとの意図的な対比として読み、同時に、商人や飢えた人々のいる日常の世界のただなかにキリストを置くための工夫だとも見ています。キリストの背後では、風景が地平線までずっと続いています。美術館はこの絵を1598年の作としており、ブリューゲルは縦およそ80センチ、横およそ120センチのオーク材の板に描きました。




