
Ninara · CC-BY-2.0
アルルカンとピエロ
作品情報
ストーリー
1924年、ドランの作品を扱っていたパリの画商ポール・ギヨームが、自分のためにこの絵を注文しました。一辺175センチの大きな正方形の画面で、ギヨームはこれを手元に置き続けました。アヴニュー・ド・メシーヌにあった彼のアパルトマンを写した写真にも、この絵が写っています。何もない背景の前に立つのは、イタリアの即興喜劇コメディア・デラルテのふたりの登場人物です。アルルカンは色とりどりの菱形模様の衣装に二角帽、ピエロはひだ襟のついた白い衣装に黒い帽子をかぶっています。ふたりとも片膝を上げてギターを弾き、終わりのない踊りを続ける操り人形のようですが、視線は交わらず、どちらの顔も真剣なままです。ドランは多くの準備素描を重ねて構図を練り、右下で画面を支える小さな静物まで考え抜きました。のちに、ピエロの顔にはギヨーム本人の面影が認められています。現在この絵は、オランジュリー美術館の、ギヨームが刊行した美術雑誌の名を冠した展示室「レ・ザール・ア・パリ」に掛かっています。





