
香
作品情報
ストーリー
クノップフは多くの作品で妹マルグリットをモデルにしたが、ここでは彼女の姿はほとんど見えない。のぞいているのは顔と手袋をはめた両手だけだ。残りはすべて、重い錦織りのコープに覆われている。司祭が行列のときにまとう長いマントだ。様式化されたアザミ文様がくり返し刺繍された絹は、画面のほぼ半分を占める。頭の後ろには光輪があり、手には細い柄のついた品を掲げている。色は茶色の狭い幅にとどまり、布のひだではくっきりと、背景では淡い光に溶けていく。額縁は画家自身のデザインによるもので、今も上部にラテン語の銘「DEO DEI」を残している。オルセー美術館は2007年、読売新聞グループの資金援助を得てこの絵を購入した。




