
Jvallmitja · CC-BY-SA-4.0
キリストの衣剥ぎ
作品情報
ストーリー
1600年ごろ、この場面はスペインで最も求められた図像のひとつだった。その20年ほど前、エル・グレコは磔刑を前に衣を剥がれるキリストをトレド大聖堂の聖具室のために描き、「エル・エスポリオ」と呼ばれるその絵が彼の名を高めた。需要は大きく、彼のトレドの工房は他の教会や個人の注文のために反復作を制作した。これもそのひとつである。構想の核はそのままだ。燃えるような赤い衣をまとったキリストが、兵士と群衆に四方から押し包まれ、視線を上へ、彼らからそらしている。ここで筆をふるったのが誰かは分からず、それゆえ作者名を欠くが、まぎれもなくエル・グレコの周辺から生まれた作である。




