
ユダとタマル
作品情報
ストーリー
1565年ごろ、この画布はヴェネト地方でもっとも忙しい工房の一つ、ヤコポ・バッサーノの工房から生まれた。その息子たちや助手たちは、聖書の場面を何十点と描き出していた。彼らの持ち味は、旧約聖書の物語を、家畜や籠や田舎の光であふれる働く農家の庭のただ中に据えることだった。そうすることで聖書が、買い手たちのよく知る農村の世界に見えてくる。ここでの主題は創世記のなかでも厳しいものの一つ、ユダとタマルである。やもめとなった嫁タマルが、約束を守らなかった義父ユダを欺き、その子を身ごもる。バッサーノの手法は、温かな土の色合いと、日常の身ぶりでとらえられた人物を好む。このような工房作には一人の名を挙げることができず、それゆえ巨匠自身ではなく工房の名で記録されている。




