
Peter Paul Rubens · PD
クロタール王とダゴベルト王が使者と論争する
作品情報
ストーリー
この細長い板に描かれた言い争いの種は、誰が修道士になってよいか、という問題です。ルーベンスが描いた伝説では、皇帝マウリキウスが兵士の修道院入りを禁じていました。その使者が勅令の巻物を、馬上の冠をかぶった二人の王、クロタールとその息子ダゴベルトに突きつけ、王たちは腕を伸ばして彼を押しとどめています。二人の王は、兵士から修道士になったバーフの味方でした。バーフが迎え入れられる場面は、1611年か1612年にヘントの大聖堂のために構想された同じ祭壇画の中央に描かれています。とはいえ、この板の主役は馬です。ダゴベルトの銀灰色の馬は片脚を上げて板の幅いっぱいに広がり、その足元では犬が踏みつけられそうになっています。ルーベンスは大部分を薄く素早く塗り、甲冑にだけ絵具を厚く置いて光をとらえさせました。




