
Paul Cézanne · PD
レスタック、村と海
作品情報
ストーリー
マルセイユ湾に面したエスタックは、1880年代には瓦やレンガの工場で暮らしを立てる村でした。セザンヌはその工場の煙突を画面から消しませんでした。この絵でも、赤い屋根の間から細く高い煙突が二本立ち、その背後に淡い帯のような海がのぞきます。手前は段々畑の斜面で、緑と黄土色の帯が重なり、右端には砂色の小道が上っていきます。制作は1882年頃とされることが多いものの、数年前後させる説もあります。1921年、この絵はベルリンの画商パウル・カッシーラーが開いたドイツ個人蔵のセザンヌ展に、収集家マルガレーテ・オッペンハイムの貸し出しで並びました。1940年頃にはルツェルンの画商ジークフリート・ローゼンガルトの手に渡り、その家族のコレクションが現在この絵を収める美術館になっています。




