
蝋燭の明かりで鏡に向かう婦人
作品情報
ストーリー
スカルケンがこのカンヴァスを描いたのは1696年から1700年ごろ、数年間の英国での仕事から戻ってハーグに落ち着いて間もない時期です。縦76センチ、横64センチという寸法は彼の作品としては大きく、夜の情景としてはなおさらです。こうした絵を彼はふつう小さな画面に描いていました。主題は簡素です。夜更けに一人の婦人が鏡をのぞき込み、部屋を照らすのは蝋燭一本だけ。こうした絵がどれほど高く評価されたかは、その来歴が物語っています。ベンジャミン・ダ・コスタのコレクション、続いてその未亡人の手を経て、1764年、16歳のオラニエ公ウィレム5世のために810ギルダーで購入されました。前年に公のために買われたステーンの小さな初期作のおよそ五倍の値です。所蔵はマウリッツハイス美術館で、ウィレム5世ギャラリーに掛けられています。



