
Nicolas Poussin · PD
二人のニンフのいる風景
作品情報
ストーリー
プッサンがこの絵を描いたのは晩年、1659年ごろである。60代半ばで、長くローマに暮らしていた。その頃には手に震えが出て、最後の画は若い日の端正な筆致より、ゆるやかで奇妙なものになっていく。どうやら同業のシャルル・ルブランのために描いたらしい。ルブランはルイ14世のもとで芸術を統べた人物である。二人のニンフが湖のほとり、大きな石の壺のそばに身を横たえ、すぐ近くにとぐろを巻く一匹の大きな蛇へ顔を向けている。近いけれども、実際の脅威はない。正確な主題はついに解き明かされていない。画面を占めるのは風景であり、その静かな秩序は、ローマ郊外のどこか実在の一角よりも、プッサンが思い描いた自然に多くを負っている。




