ライム・リージスの小さなローズ

James McNeill Whistler · PD

ライム・リージスの小さなローズ


作品情報

制作年
1895
技法
油彩
種類
絵画
寸法
51.43 × 31.11 cm

ストーリー

この肖像は注文で描かれたものではありません。ロージーはライム・リージスの町長の娘で、1895年の秋をドーセットの海辺の町で過ごしたホイッスラーは、彼が「ライム・リージスの小さな乙女たち」と呼んだ土地の子どもたちの習作の一枚として彼女を描きました。少女は正面を向いて座り、膝の上で両手を組んでいます。暗い服の上に赤いエプロンを着け、茶色の髪が片方の耳の前に垂れています。絵具は薄い層で重ねられ、少女は暗い背景から静かに前へ出てくるように見えます。

ホイッスラーは、描いた画面を削り取ってはやり直し、未完のまま置いておくことの多い画家でした。伝記作者のジョゼフとエリザベス・ペネルによれば、彼はこの肖像と、同じ秋に描いた町の鍛冶屋の肖像で、一枚の絵を最後まで描き通すという問題をついに解決したと語っていたそうです。実際この絵にはほとんど手直しがなく、変えたのは髪の輪郭くらいです。

翌年の夏、彼はニューヨークの画商エドワード・ケネディに、絵を損なわない程度に最後の手を少し入れると約束しました。それを実行した形跡はありません。ケネディは少女と鍛冶屋の二点をまとめてボストンの美術館に売り、ホイッスラーはあとになってそれを知って、知らせなかったことを穏やかにたしなめました。

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