
Hans Memling · PD
聖母子と聖人たち
作品情報
ストーリー
手前で幼子イエスが、ひざまずく聖女の手へ小さな腕をのばしています。アレクサンドリアの聖カタリナとの「神秘の結婚」を表すしぐさで、その足もとの草むらには、殉教の象徴である車輪が転がっています。聖母はバラの咲く庭に腰をおろし、まわりに六人の聖女が集まっています。小さなオルガンを弾くのが聖セシリア、子羊を連れているのが聖アグネス、皿を手にするのが聖ルチア、衣の陰から竜が鼻先をのぞかせているのが聖マルガリタです。空では三人の天使が楽器を奏でています。高さ25センチほどのこの板は、折りたたみ式の二連画の左翼で、ブルッヘの香辛料商ジャン・デュ・セリエのために描かれたと考えられています。ルーヴルには1881年、彫刻家でありメダル制作者でもあったエドゥアール・ガトーの遺贈によって、対の片割れとは別に入りました。




