
Jl FilpoC · PD
ナプキンの聖母
作品情報
ストーリー
1660年代の終わりごろ、ムリーリョはセビリアの町はずれにあるカプチン会修道院のために大きな連作を描き、この聖母もその一枚だった。マリアは幼子キリストを前へ差し出し、まるでこちらへ手渡そうとするかのようで、幼子は円い額縁から体ごと乗り出して見える。風変わりな名は、ずっと後になって生まれた。1830年ごろ、ある文筆家がこんな話を書きとめた。絵を欲しがった修道士が、ほかに手ごろなものがなく食卓のナプキンを差し出すと、巨匠はそれに描くのを承知したという。カプチン会の修道士たちがムリーリョを慕った気持ちから生まれた、ほぼ確かな伝説である。実際にはこの絵は画布に描かれ、どんなナプキンよりずっと大きい。




