
聖母と諸聖人
作品情報
ストーリー
1506年、ヴェネツィアに滞在していたドイツの画家デューラーは、故郷の友人に宛てた手紙でジョヴァンニ・ベッリーニに触れている。もうずいぶん高齢だが、絵においてはいまだに一番だ、と。その翌年の年記と署名が入るのがこの一枚である。玉座の聖母子を囲んで洗礼者ヨハネ、アッシジのフランチェスコ、ヒエロニムス、セバスティアヌスが並び、手前に寄進者のジャコモ・ドルフィンが跪く。細部には工房の弟子の手も認められている。ベッリーニは当時すでに共和国の公式画家で、ジョルジョーネやティツィアーノが台頭しはじめた頃だった。絵を収めるヴェネツィアのサン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ聖堂は、この板絵の四半世紀あと、1534年からサンソヴィーノの設計で建て替えられたもので、絵のほうが周りの壁より古い。




