
Rembrandt · PD
東洋風の衣装をまとった男
作品情報
ストーリー
1633年ごろ、レンブラントはまだ三十歳前で、アムステルダムに移ったばかりだった。金と積荷であふれるこの港では、東インド会社の船が絹や香辛料や真珠を降ろし、それとともに異国趣味が広まっていた。若い画家はその趣味を売ることができた。この頭部像は特定の誰かを描いたものではない。これは「トロニー」、衣裳をまとった人物の習作で、ターバンを巻き毛皮で縁取った衣を着た無名のモデルである。こうした衣裳はレンブラントが工房に備えていた。一枚の樫の板に描かれたこの絵は、買い手が求めるものを見せる場だった。金糸や毛皮の上をすべる光、布地の重み、半ば影に沈んだ顔。1630年代の初め、彼はこうしたターバン姿の頭部像を何点も描き、収集家は本物の肖像画と同じように気軽にそれらを買い求めた。




