
Peter Paul Rubens · PD
グリマルディ侯爵夫人マリアと小人
作品情報
ストーリー
1606年、30歳ほどのルーベンスはジェノヴァで働き、円柱や垂れ布や絹に囲まれた豪奢な様式で市の貴族を描いていた。その様式はやがてヴァン・ダイクに影響を与える。この全身像は長らくマリア・グリマルディ侯爵夫人の肖像とされてきたが、ナショナル・トラストは今その名を慎重に扱う。顔立ちが別のジェノヴァの女性マリア・セッラ・パッラヴィチーニによく似ており、実際に誰が坐ったのかは定かでないからだ。かたわらでは背の低い人物が幕を引き、コリント式の列柱を見せている。犬の首輪にはA. M.の文字がある。この絵は何世紀もジェノヴァにとどまり、のちに現在の所蔵先である英国の邸宅キングストン・レイシーへ渡った。




