
聖母子と聖人たち
作品情報
ストーリー
ヴェネツィア絵画の長老ジョヴァンニ・ベッリーニは1516年に世を去ったが、晩年の作品で、なじみの主題に新しい試みを加えていた。「聖会話」、つまり聖母子を聖人たちが囲む場面は、ふつう教会の中に置かれ、人物は後陣の下に位の順に並べられた。ベッリーニはその集いを屋外へ連れ出したのである。
ベッリーニの周辺ともティツィアーノとも近かったパルマは、1520年から1522年頃にこの着想を受け継ぎ、幅2メートル近いこの横長の板絵でさらに押し進めた。出会いの場は開けた田園で、聖人たちは全身像で描かれ、ウィーン美術史美術館の言葉を借りれば人間味のある物腰を見せる。厳格な序列で組み立てられていた場面が、親密で、ほとんど世俗的なものになった。左にはカタリナとケレスティヌス、ヴェネツィアの祭壇画ではあまり見かけない聖人がおり、右には洗礼者ヨハネとバルバラがいる。




