風景の中の乳搾りの女たちと家畜、「ラーケンの農場」

Peter Paul Rubens · PD

風景の中の乳搾りの女たちと家畜、「ラーケンの農場」


作品情報

制作年
1618
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
85.9 × 127.9 cm

ストーリー

1609年、スペインと反乱を起こしたオランダ諸州は12年間の休戦を結んだ。40年あまり続いた戦争がいったん止まり、南ネーデルラントの畑と牧場は、久しぶりに踏み荒らされない季節を迎える。ルーベンスがこの風景を描いたのは、その休戦の半ばごろだった。

場所はブリュッセル近郊のラーケンあたりで、遠くに見える教会は、その村の聖母教会の姿に似ている。手前には二人の女がいて、一人は野菜を積んだ手押し車のそばに立って果物の籠を抱え、もう一人は大きな壺を腕にひざまずいている。その後ろの盛り土の上では、三人目が牛の乳を搾っている。土地が豊かに実っていることを並べ立てた絵で、休戦がこのまま続くという願いがそこに重ねられている。ルーベンスはこの絵を売らずに自分の手元に置いた。200年ほどのちにイギリス国王ジョージ四世が買い入れ、今もバッキンガム宮殿の絵画室に掛かるロイヤル・コレクションの一点である。

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